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さんぽみち研究所の中や周りの自然を紹介します

巣作り
 研究所の林でエナガが巣作りを始めました。冬の間十羽くらいの群れで生活していたエナガは、この時期になるとペアで見かけるようになります。そして巣作りを開始するのですが、その素材が少し変わっています。苔をクモの糸で接着しながら袋状にし、中に拾ってきた他の鳥の羽を敷き詰めるのです。とても保温性のある巣ですが、これには他の鳥より早い時期から子育てを始めることが関係しています。天敵の蛇が冬眠から目覚める前に子育てを終えてしまおうという作戦のようです。 下の写真はペアのエナガが巣材であるクモの巣を集めているところです。一生懸命引っ張っていますが、なかなか取れなくて苦労していました。がんばれ!

(2022年3月7日)

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