大学院・教育SOKENDAI
国立大学法人 総合研究大学院大学 先端学術院 核融合科学コース
核融合科学コースは、核融合エネルギーの実現のため、プラズマ物理学に基づく高温プラズマの閉じ込め、安定性等に関わる物理実験及び理論的研究、これら物理現象解明のためのシミュレーション科学研究、加熱、計測、超伝導及び材料技術を含む核融合炉技術全般に関わる要素研究において、国際的にリーダーシップを発揮できる質の高い研究者及び高度な専門知識をもって社会に貢献する人材の育成を目的とする。
大学院教育
大学院生が核融合科学研究所の教育を受けるには、主に次の5つのルートがあります。
- 総合研究大学院大学 核融合科学コース
当研究所が直接大学院生を受け入れます。所定の年限(5年または3年)の課程を修了すると、総合研究大学院大学から学位(博士)が授与されます。
- 名古屋大学大学院 工学研究科 総合エネルギー工学専攻
- 名古屋大学大学院 工学研究科 エネルギー理工学専攻
- 名古屋大学大学院 工学研究科電気工学専攻
- 名古屋大学大学院 理学研究科 物理科学領域
- 九州大学 総合理工学府 総合理工学専攻
- 東京大学大学院新領域 創成科学研究科 先端エネルギー工学専攻
- 東京大学大学院新領域 創成科学研究科 複雑理工学専攻
当研究所内に研究室があり、当研究所の教員から研究指導を受けることができます。所定の年限の課程を修了すると各大学から学位(修 士・博士)が授与されます。
- 連携大学院(北海道大学、富山大学、九州大学)
当研究所との学術交流協定に基づき、当研究所職員が各大学に出張して集中講義等を実施しています。
- 特別共同利用研究員制度
全国の国公私立大学の大学院生(修士課程または博士課程)が、一定の期間、当研究所に滞在し、特定の研究課題に関する指導を、当研究所職員から受けることが出来ます。
- 特別研究員制度
大学院博士前期(修士)課程を修了し、大学院博士後期課程に入学する若手研究者を対象に、大学院博士後期課程の3年間及び学位取得後2年間を「特別研究員」として採用し、経済的な支援も行います。
高等学校・大学等との教育連携
- 高等学校との教育連携
高等学校の校外学習として、生徒が研究所を訪れ、研究者による講義や見学、実習を通じて科学の最先端を学ぶ機会を提供します。 - 高等専門学校生・大学生向けインターンシップ
研究者の指導に基づき核融合科学に関連した研究業務を体験していただくインターンシップ(職場体験、研究実習等)を実施しています。 - ふるさと訪問授業及び出前授業
本研究所の教育連携活動として行うもので、研究所の研究者が自身の出身校に出向いて核融合科学に関する特別授業を行います。また、高等学校等からの依頼による出前授業も実施しています。
地域連携教育活動、その他
- 専門高校との連携・協力活動
専門高校で行われる課題研究等に対して本研究所の技術職員が技術的な指導・助言をします。これにより、生徒に対してキャリア教育の推進や、科学的視野の拡大、ものづくりや研究への心構えの獲得、生徒のコミュニケーション力及びプレゼンテーション力の向上等を図ります。これまでに多治見工業高校が実施した日本版デュアルシステム、缶サット甲子園地方大会参加、卒業課題研究等において指導・助言をしています。 - 中学校・高等学校向けインターンシップ(職場体験)
主に地域の中学校、高等学校の生徒が研究所を訪れ、グループで就業体験を行います。管理部・技術部における諸業務の体験を通じ、地域の将来を担う若者に勤労観、職業観を醸成し、進路選択のきっかけをつかんでいただきます。 - 科学実験、工作教室等
研究所のアウトリーチ活動の一環として、研究所の職員が地域の依頼に応じて公民館や児童センター、幼稚園、小学校等に出向き、科学に関する実験、工作教室、各種イベントへの出展などを行っています。 - 施設見学
- (外部リンク)中部ESD拠点(国連大学認定)
核融合科学研究所学生優秀発表賞(NIFS Student Presentation Award)
研究所の大学院コロキウム(Ph.D. Student Colloquium)において優秀な研究発表を行った所内学生に対し、半年毎に表彰を行っています。
受賞者
第1回(2018年度前期) 松永 信之介
第2回(2018年度後期) 森本 純毅
第3回(2019年度前期) Nilam Balkrishna NIMAVAT、 山崎 樂
第4回(2019年度後期) 該当者なし
第5回(2020年度前期) 山崎 樂
第6回(2021年度前期) 藤田 慶二
プラズマ・核融合を学べる大学・研究室
プラズマ・核融合に関心・興味を持った高校生、大学生が、勉強や研究ができる大学、大学院を探すのに便利なポータルサイトとして、進路や進学の参考にしていただくことを目標としています 。ぜひご活用いただければと思います。