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さんぽみち研究所の中や周りの自然を紹介します

東洋と西洋
 研究所の草地に、セイタカアワダチソウの花が一面に咲きました。そしてその花に、たくさんの蜜蜂が集まっていました。花の少ないこの時期、セイタカアワダチソウの花は蜜蜂にとって貴重な蜜源になっているのでしょう。蜜蜂をよく観察すると、体の色が違う2種類がいるようです。下の二つの写真を見比べてください。上の蜜蜂の方が、腹部の黒い縞模様がはっきりしていて、黒っぽく見えます。下の蜜蜂は縞が薄くて、橙色に見えます。実は、上の蜜蜂は、日本に昔からいるニホンミツバチ(トウヨウミツバチの亜種)で、下の蜜蜂は蜂蜜を採取するために海外から持ち込まれたセイヨウミツバチです。よく似ていますが、体の色ですぐに見分けがつきます。セイタカアワダチソウの花を見かけたら、ぜひ蜜蜂を観察してみてください。手を出さなければ刺されることはありません。

(2022年11月1日)

photo:東洋と西洋

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