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核融合科学研究所

女性研究者紹介

プラズマ中の原子過程を調べる

物質を構成する原子は、プラズマの中では、ばらばらの原子となってお互い衝突し、原子は電子をはぎとられたイオンになったり、衝突によって得たエネルギーを光として出したり、色々な過程が起こっています。このような原子の衝突過程や発光について理論計算による研究と、原子からの光を観測してプラズマの状態を調べたりする研究を行っています。また、衝突過程を記述する衝突断面積などの原子データを集めて、検索したりグラフにしたりすることのできるデータベースを作成し、インターネットで公開しています。

このような原子の衝突過程や発光過程は、核融合プラズマだけではなく、太陽コロナや、超新星残骸、銀河団の高温ガス、あるいは地球の磁気圏プラズマなど、さまざまな現象において共通です。原子物理学からプラズマ物理学、天体物理学、地球物理学など、広く応用が可能な研究分野であり、様々な共同研究を行うことができます。

子供二人を育てながら(特に長子が9歳までは夫は単身赴任で、一人で切り盛りする必要があり)、家事・育児と研究の両立は、それなりに大変ですが、保育園、学童保育、ファミリーサポートなど利用しながら、やってきました。職場では研究に没頭し、家事・育児から離れ、頭を切り替えられるのが良いと思っています。

村上 泉
研究部・プラズマ量子プロセスユニット・教授
核融合科学学際連携センターセンター長
図書室長
核融合アーカイブ室長

教授/村上 泉

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