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核融合科学研究所

女性研究者紹介

シミュレーションでプラズマ中の波と粒子の相互作用を紐解く

電気を帯びた粒子の集まりであるプラズマは、とても多様で複雑な振る舞いをします。そのプラズマの物理の面白さに魅せられて研究を始めました。プラズマ物理学は、核融合研究の基礎であるとともに、宇宙の様々な現象を理解するためにも必要不可欠なものです。

プラズマ中には多種多様な波が存在し、それらの波はプラズマの粒子と互いに影響を及ぼしあっています。この波と粒子の相互作用は、核融合のプラズマと宇宙のプラズマに共通する重要な物理過程の一つです。この相互作用によって、波からエネルギーを得て粒子が加速されたり、逆に粒子から波にエネルギーが移って波が大きく成長したりします。そして、これらの現象は複雑に絡み合っています。私はこの問題を、スーパーコンピュータを用いたシミュレーションで研究しています。

核融合研に赴任する前は、名古屋大学で研究と学生の教育に取り組んでしました。核融合研では、これらに加えて、研究所の研究成果を紹介する広報の仕事もしています。写真は、記者発表会で司会をしている時のものです。

樋田 美栄子
研究部・複合大域シミュレーションユニット・教授
複合大域シミュレーションユニット長

教授/樋田 美栄子