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LHD消火訓練を実施ニュース(トピックス)

 核融合科学研究所は、令和3年度の大型ヘリカル装置(LHD)プラズマ実験中の消火訓練を土岐市南消防署の協力を得て、10月15日に実施しました。今年度も、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行われ、所内から約150名 の実験関係者が参加しました。
 訓練は、重水素実験中に大型ヘリカル実験棟本体室内の一部の実験用装置から、小規模な火災が発生したという想定の下、危機管理指揮本部を立ち上げて実施しました。自衛消防隊地区隊本部が置かれた制御室では、地区隊長の指示により、安全確保や装置停止など非常時の措置がとられました。模擬出火現場である本体室では、地区隊本部からの指示により、職員で構成した地区隊現場対応班が、初期消火活動や設備の状況確認等を迅速に行いました。また、消防署消防隊を管理区域内の火災現場まで誘導する訓練も行いました。
 さらに、情報を一元化し迅速な対応をとるため、危機管理指揮本部は、地区隊本部と連携を図りながら、地元自治体等関係機関への通報訓練等を行いました。一連の対応状況はホワイトボードに時系列で列記され、訓練は危機管理指揮本部長の終了宣言により、予定どおり終了しました。終了後、土岐市南消防署からは「避難状況も入構証カードによる入退管理システムにより即時に確認できている。また、自衛消防隊等の活動もリアルタイムで状況確認、迅速に報告されていて良かった」等の講評がありました。また、吉田所長からは「実験機器など、危機管理のハードルが高い設備を使用しているので、日頃より安全第一で行動するよう心がけてほしい」との挨拶がありました。


模擬出火現場での初期消火活動を行う自衛消防隊員


土岐市南消防署員の講評を聞く参加者