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令和4年度LHD消火訓練を実施ニュース(トピックス)

核融合科学研究所は、令和4年度の大型ヘリカル装置(LHD)プラズマ実験中の消火訓練を土岐市南消防署の協力を得て、9月30日に実施しました。

所内から約130名の実験関係者が参加して行われた訓練は、重水素実験中に大型ヘリカル実験棟本体室内の一部の実験用装置から、小規模な火災が発生したという想定の下、危機管理指揮本部を立ち上げて実施しました。自衛消防隊地区隊本部が置かれた制御室では、地区隊長の指示により、安全確保や装置停止など非常時の措置がとられました。模擬出火現場である本体室では、地区隊本部からの指示により、職員で構成した地区隊現場対応班が、初期消火活動や設備の状況確認等を迅速に行いました。また、消防署消防隊を管理区域内の火災現場まで誘導する訓練も行いました。

自衛消防隊地区隊本部から危機管理指揮本部への情報伝達については、情報を一元化し迅速な対応をとるため、会議用電話を使用し連携を密にしました。地元自治体等関係機関への通報訓練(模擬)も速やかに行われました。一連の対応状況はホワイトボードに時系列で列記され、訓練は危機管理指揮本部長の終了宣言により終了しました。

終了後、土岐市南消防署からは「危機意識をもった訓練を実施しており安心しました。」等の講評や、火災に対する危機意識を高めるための助言がありました。また、吉田所長からは「これからLHDの本格的な実験が進むため、このような訓練を契機に、安全第一で行動し、特に情報伝達を円滑に行い、孤立する人をつくらないよう心掛けてほしい。」との挨拶がありました。

訓練中の制御室の様子
本体室での模擬消火の様子
土岐市南消防署員による鎮火確認
土岐市南消防署員の講評を聞く参加者