核融合科学研究所

研究活動

日中協力事業研究活動

核融合科学研究所における日中協力事業は、大きく次の2つの枠組みにおいて実施されています。

政府間協定(JWG)

文部科学省と中国科学技術部との間の磁気核融合関連研究分野における協力に関する実施取り決めに基づく日中共同研究【2008年~現在】

参加機関(4機関)
日本側:核融合科学研究所(NIFS)、量子科学技術研究開発機構(QST)、
中国側:中国科学院等離子体物理研究所(ASIPP)、西南物理研究院(SWIP)

学術交流協定(Post-CUP)

日本学術振興会日中拠点大学交流事業(CUP、2001-2010年)を端として発展した日中交流を事業終了後も継続するため、NIFSと中国科学院等離子体物理研究所(ASIPP)間の学術交流協定に追加した附属書(2011年)に基づく国際交流事業 【2011年~現在】

日中間の大学関係者及び大学院生による交流研究

研究カテゴリー(オペレータ)

日中協力事業は、下記の研究カテゴリーで実施されています。

  1. プラズマ実験
    1-1 配位最適化・輸送・MHD(清水昭博)
    1-2 加熱・定常(高橋裕己)
    1-3 高エネルギー粒子・計測(磯部光孝)
    1-4 周辺・ダイバータ・原子分子(後藤基志)
  2. 理論・シミュレーション(WANG, Hao)
  3. 炉工学(田中照也)

国際学術交流協定

核融合科学研究所は、中国の下記の5機関と国際学術交流協定を締結し、研究者交流や共同研究を実施しています。

  • 中国科学院 等離子体物理研究所(ASIPP)(1992年6月27日締結)
  • 中国核工業企業集団公司 西南物理研究院(SWIP)(2012年4月18日締結)
  • 北京大学(2017年6月5日締結)
  • 西南交通大学(2017年7月3日締結)
  • 華中科技大学(2018年5月28日締結)

現在の主な事業

  • 日本学術振興会二国間交流事業 中国(NSFC)との共同研究【2023年~2025年】
    研究課題名:プラズマ構造形成における磁場の対称性の役割
    参画機関:(日本側)核融合科学研究所(NIFS)、京都大学
         (中国側)西南交通大学(SWJTU)
  • 日中共同プロジェクト 準軸対称ヘリカル装置(CFQS)の設計・建設
    西南交通大学との国際学術交流協定の附属書に基づき、ヘリカル方式とトカマク方式の利点を融合させた世界で初めてとなる準軸対称ヘリカル装置(CFQS)の物理・工学設計を核融合科学研究所主導のもと実施するとともに、2020年度に装置建設に着手しました。早期のプラズマ実験開始を目指しています。

過去の事業

  • 日本学術振興会二国間交流事業 中国(CAS)との共同研究【2019年~2022年】
    研究課題名:「原型炉に向けた金属壁での壁リサイクリング制御法の構築」
    参画機関: (日本側)核融合科学研究所(NIFS)、筑波大学
         (中国側)中国科学院 等離子体物理研究所(ASIPP)
  • 日本学術振興会日中韓フォーサイト事業(A3)【2012年~2017年】
    研究課題名:「高性能プラズマの定常保持に必要な物理基盤の形成」
    内容:プラズマの定常維持・周辺ダイバータプラズマ制御・高エネルギー粒子の閉じ込め実験とそれに関連した理論・シミュレーション研究
    各国の代表機関と主な実験装置
    (日本)核融合科学研究所(NIFS):大型ヘリカル装置(LHD)
    (中国)中国科学院 等離子体物理研究所(ASIPP):EAST
    (韓国)韓国国立核融合研究所(NFRI)(現 核融合エネルギー研究院(KFE)):KSTAR
    報告書はこちら(外部サイト 日本学術振興会)
  • 日本学術振興会日中拠点大学交流事業(CUP)【2001年~2010年】
    研究課題名:「先進核融合炉の炉心と炉工学に関する研究」
    内容:プラズマ実験・理論・炉工学の分野で幅広い人材・研究交流
    主な参画機関:
    (日本)核融合科学研究所(NIFS)、日本原子力研究開発機構(JAEA)(現 量子科学技術研究開発機構(QST))
    (中国)中国科学院 等離子体物理研究所(ASIPP)
    報告書はこちら(外部サイト 日本学術振興会)
問合せ先

研究支援課 国際支援係 kokusaishien@nifs.ac.jp