核融合科学研究所

NIFSについて

2025.4.23

今年度も八戸高専にて講義を行いました六ヶ所研究センター

昨年度に引き続き、八戸工業高等専門学校(八戸高専)の専攻科1年生科目:エンジニアリングデザインI(EDⅠ)の1コマをいただき、「【未踏への挑戦】核融合エネルギーの実現に向けて」と題した講義を行いました。核融合研究に親近感を感じてもらえるように、核融合技術マップ(内閣府 核融合戦略有識者会議資料)を示し、そこに記されているキーワードを参考にしながら、学生さんが取り組んでいる課題について発言してもらいました。六ヶ所村がITER(国際熱核融合実験炉)のサイト候補地であったことや、この3月に核融合原型炉に関するスクールを青森市で開催(当センターHP記事)した際に産業界から多くの参加があったこと、核融合炉に必要なベリリウムやリチウムの精製・回収に関して青森県内でスタートアップが立ち上がっていることなど、核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)への関心が高まっている現状も紹介しました。

総合研究大学院大学(総研大)先端学術院核融合科学コースの紹介や、入試説明会、夏の体験入学などのイベント案内も行いました。専攻科の皆さんの進学先候補として検討してもらえたらうれしいです。

年度後半は、EDⅠでの様々な話題に基づいて、学生さん主体で実習を行うEDⅡへと進みます。過去2年間、レアメタル回収(廃棄予定パソコンのメモリからの金の回収、水酸化リチウム溶液からのリチウムの回収)に関する取り組みがあり、量子科学技術研究開発機構(QST)六ヶ所フュージョンエネルギー研究所と当センターが協力して見学・相談対応するなどしました。今年度も、核融合研究に関連した実習課題に取り組む学生さんが現れてくれることを楽しみにしています。

当センターでは、引き続き、地域連携を通じた核融合研究への興味関心の喚起にも取り組んで参ります。

多くの学生さんが真剣な様子で集中して聴講して下さったので、講義に熱が入りました。
多くの学生さんが真剣な様子で集中して聴講して下さったので、講義に熱が入りました。